CONCEPT
舞台は松本城のお膝元・三の丸。
松本城総堀の内側である三の丸を拠点とし、その地に根ざした魅力的なまちづくり活動を続ける『松本城・三の丸倶楽部』。
ミツバチの飼育を通じて、地域の環境と生態系を感じ、街との共生を目的とした活動に取り組んでいる『銀座ミツバチプロジェクト®』『さいたまミツバチプロジェクト®』、長野県の養蜂業を推進する『長野県養蜂協会(一般社団法人日本養蜂協会所属)』。
そんな信州と関東の4つの団体が地域の壁を越えて手を取り合い、新たなプロジェクトをスタートさせます。
主役はミツバチと住民。今、新しい物語が始まる
ミツバチの飼育、そして収穫したハチミツなどを使った商品の開発や販売といった活動を通じ、参加した皆さんが楽しみながら松本のまちが持つ魅力を知り、それを世界へと発信する ...そんな体験型のワールドワイドなプロジェクトを目指しています。
日本の地方都市の多くが そうであるように、松本でも駅周辺の空洞化が進み、人気を集めているのは郊外にある大型 ショッピンセンターなどの商業施設。普段、市街地に足を運ばない皆さんにも、松本中心部の魅力を再認識してもらえるきっかけの一つに本プロジェクトはなる筈です。
次世代へ思いをつなぐ
可愛らしい「ミツバチ」といういきものが活躍するこのプロジェクトに、子供たちは強い興味を抱くことでしょう。自然、そして生き物と直に触れ合うことは、子供たちの情操教育にとっても有意義であると思います。
そして現在、松本城の外堀開発が進められていますが、本プロジェクトを通じてより多くの市民の皆さんがこの開発に目を向けるきっかけとなることを『松本城・三の丸倶楽部』は願っています。
松本の中心市街地で生産できるものを探して
松本城の目の前に位置する三の丸。松本の中心部であり、オフィス街でもある場所のため大きな田畑を作るわけにもいかず、農作物などを生産する術がありません。しかし、中心市街地でありながら春には松本城のお堀のさくら、初夏には長野県の県歌「信濃の国」の由来と もなった並木道のシナノキが花を咲かせます。そんな人の目を楽しませてくれる四季折々の 花々が、ミツバチがいることでこの地では難しいと思われた『生産』へとつながります。作 り、収穫する。そして、それを加工し世の中に送り出す。そんなサイクルを松本市の中心部・ 三の丸で体験出来ることにもこのプロジェクトの意義があります。
なぜ、ミツバチなのか?
愛らしく、働き者のミツバチ。何より「ハチミツ」という素敵な副産物を私たちにもたらしてくれます。ご存知の通り、食べて美味しく、様々なスイーツや料理の食材となる「ハチミツ」。本プロジェクトでは、その収穫したハチミツや蜜蝋等をまちおこしのアイテムとして活用したいと考えています。
私たち三の丸倶楽部では、全国的に有名な「100 万人のキャンドルナイト」のイベントも参加を予定していいます。今後は同イベントに収穫した蜜蝋を用いるなど本プロジェクトと連携をしたイベントの開催も数多く計画しています。また前述の通り、本プロジェクトは目的 の一つとして『松本城の外堀開発』を挙げていますが、花蜜を集めるために空を飛ぶミツバ チたちにはその開発の様子を上空から見守っていて欲しいという、ちょっとロマンチックな 想いを込めたシンボルでもあります。
花いっぱい運動発祥の地
そして、松本市といえば「花いっぱい運動発祥の地」として全国的にも有名な花との距離が近い街。市民は思い思いに花と親しみ、花のある暮らしを生活に取り入れています。そのような場所だからこそ、ミツバチの存在が大きな意味を持ちます。花がなければ生きられない ミツバチ、そしてミツバチなどのいきものがいなければ受粉もままならない花。互いが互い を求め、より良い毎日を創る『共生の縮図』がそこにはあります。咲き誇る花、そしてそこに集うミツバチの姿は豊かな自然の象徴でもあります。ミツバチの飼育並びにハチミツの生産 及び活用を通じて生態系を中心とした松本市の環境保全を図るとともに、養蜂の普及啓発に 関する活動を行い、このプロジェクトに参加して下さった住民の皆さんの環境保全に対する 意識の向上を目指します。それは、同時に環境に配慮した街づくりを目指す啓蒙にもつなが ります。
松本”Matsumoto”を世界へ発信
日本中・世界中にミツバチプロジェクトを行っている団体があります。私たちは、このような団体が一堂に集まり、情報共有や意見交換の場となる「ワールド・ミツバチ・サミット(仮称)」の開催など、ミツバチ を通じたネットワークの構築にも取り組みます。そしてこの松本を、世界に誇る”Matsumoto”として発信していきます。